フィリピンのマルコス大統領の訪中 | |
[日本の政治] | |
2023年1月5日 22時46分の記事 | |
2023年1月5日のテレ朝『大下容子ワイド!スクランブル』で、フィリピンのマルコス大統領の訪中と1月4日に行なわれた中国の習近平国家主席との会談について報じていました。 ・ 『比マルコス大統領、北京で習近平国家主席と首脳会談 経済で協力強化も南シナ海問題は平行線』(2023年1月4日 東京新聞)
このフィリピンのマスコス大統領訪中には、英米・ネオコン及びアベ・キシダ自民党政権のインド・太平洋戦略が瓦解する要素があります。フィリピンが中国との関係を重視すると、中台問題は終焉し、『現在』の日本は東アジアで孤立する可能性がかなり高くなります。 そういうフィリピンの元首が訪中したわけですから、これは非常に重要なわけです。 このような背景があるニュースについて、常日頃、私がネオコンと考えているテレ朝『大下容子ワイド!スクランブル』が解説していたわけですが、その解説はかなり無理があったように思います。番組では上記の東京新聞にもあるように『フィリピンを巡る米中の綱引きが過熱する中、中国側は経済的実利を示して引き留めを図っている』ということが言われていたと考えますが、果たして米国が長年駐留してきたフィリピンが、この期に及んで訪中するのは、単に『中国側が経済的実利を示して引き留めを図っている』というレベルなのかは、疑問です。実際、中国が『引き留めている』フィリピンの元首が、中国を訪問しているわけです。 マルコス大統領は親中露のドゥテルテ前大統領と外交スタンスが同じではないとは言え、『現状』において訪中する意味は理解しているでしょうし、その訪中を決行したということは決して小さなことではないでしょう。 ・ 『中国とフィリピン、南シナ海問題の平和的解決と協力推進で合意』(2023年1月5日 ロイター) また、このフィリピンの趨勢には華僑が大きく関わっているのではないかと考えます。アジアでの平和を構築するという方向性が出ているのではないかと考えます。そういう状況に日本はすでに取り残されているのではないかと考えます。日本はあくまでも平和国家として東アジアの平和を率先して形づくることにしか活路はありません。 また、言うまでもなく、このフィリピンの帰趨は、東アジアの帰趨に関わりますし、必然、それはロシア・ウクライナ情勢に関わっていきます。そういう背景がある今回の中比関係の動きについて、私がネオコンと考えるテレ朝『大下容子ワイド!スクランブル』での解説はかなり無理があったように思います。コメンテーターのコメントも一方的なものや意味不明のものが多かったと思います。コメンテーターがネオコンに関わるとその色が今後、ずっと尾を引くのではないかと思います。 | |
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