くる天 |
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プロフィール |
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飯島浩樹 さん |
シドニー通信員の『豪リークス』 |
地域:海外 |
性別:男性 |
ジャンル:ニュース 世界情勢 |
ブログの説明: オーストラリア在住 某民放局シドニー通信員からの情報。 |
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原発ゼロの国NZ地熱発電 |
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2011年8月6日 18時33分の記事
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東京電力福島第1原発事故 後、太陽光などの再生可能 エネルギーの開発に注目が 集まっているが、日本と同 様地震国のニュージーラン ドは、原発を持たず地熱な どの再生可能エネルギーで 電力をまかなう政策をとっ ている。環境に優しく安全 な発電システムとして有望 視される地熱発電をニュー ジーランドではどのように 推進しているのだろうか ?
◇森の中の地熱発電所
牧草地と針葉樹林を通るなだらかな勾配 の1本道を登り切ると、前方に吹き上がる白 煙が見えてくる。工場から突き出る噴煙と は違い、水分を含んだ雲のようにふんわり と湧き上がるその煙は、ニュージーランド 最大規模の地熱発電所から出る水蒸気だ。
手で触れることもできる ワイラケイ地熱発電所の パイプニュージーランド最大の都市オークラン ドから車で約4時間。NZ北島のほぼ中央の タウポ火山帯に位置するワイラケイ地熱発 電所は、1958年に運転を開始した世界で2 番目に古い商業用地熱発電所で、出力17万 キロワット、約17万世帯に電力供給が可能 だ。
発電所敷地内に張り巡らされた全長70キ ロに及ぶメタリック・シルバーのパイプの中 には、摂氏約200度の熱水と蒸気が流れて いるが、特殊加工により外側に熱が放出さ れることはなく、実際にパイプに触らせて もらうと、ほどよい温かさで頬を付けるこ とさえできた。
地下1,000〜3,000メートルにあるマグマ 溜まりに熱せられた地下水と水蒸気でター ビンを回転させ発電するこの地熱発電は、 福島第1原発事故後、ますます脚光を浴びる 発電システムだ。地球内部の熱の移動や放 射性物質の崩壊により生み出される地熱エ ネルギーは、膨大かつほぼ無限。燃料を地 上で燃やさないためCO2の排出量は極めて 少なく、発電に使った地下水は冷却され再 び地下に戻され、原発のように危険な使用 ずみ燃料を出すこともない。また、太陽光 や風力発電のように天候や気象条件に左右 されず24時間電力を安定供給することが可 能で、まさにいいことづくめの「再生可能 自然エネルギー」だと言える。
今年2月に発生したクライストチャーチ大 地震の記憶も新しい地震国ニュージーラン ドは、国内に原子力発電所を1基も持たず、 水力や風力などの再生可能エネルギーで電 力の7割以上をまかなっていて、そのうち地 熱発電は総発電量の13%を占めている。し かもNZ政府は、2025年までに国内電力の9 割をこれらの再生可能エネルギーに転換さ せるという目標まで立て、新しい地熱発電 所の建設も続々と推し進めている。
また、ワイラケイ発電所周辺には、日本の富士電機が地熱タービンを設置した単 機容量世界最大のナアワプルア地熱発電所 や、東芝が発電設備を受注した2013年開業 予定のテミヒ地熱発電所などもあり、多く のニュージーランドの地熱発電所に日本企 業の高度な技術が採用され、多大な貢献を している事実に少々驚かされた。同じ火山 国日本における地熱発電所の建設は、遅々 として進んでいないからだ。
◇先住民マオリも協力...続きはこちらでhttp://nichigopress.jp/others/25946/
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