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2回目の米朝首脳会談は呉越同舟となるか同床異夢になるかは日本の強力な支援能力の有無が鍵!! |
[政治] |
2019年2月28日 0時0分の記事
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2月27日から28日にかけて、ベトナムの首都ハノイで2回目の米朝首脳会談が開催されます。
さて、今、この時期にベトナムのハノイで開催される意味は米朝両国にとって、そして日本や中国、ロシア、そして韓国にとっても大きな意義と歴史的な意味もあります。
何故ならば、日米中露朝韓、それぞれが第2次世界大戦やそれ以降、ベトナムやインドシナ半島へは経済関係は勿論、ベトナム戦争やカンボジア内戦、中越紛争、そして現在の南シナ海領域問題などで関与程度の差異こそあれ、深く関与し続けているからなのです。
2月27日00時47分に産経新聞 THE SANKEI NEWSが「金正恩氏ハノイ入り、トランプ氏も夜到着 首脳会談は27日夜から」の題で次のように伝えました。
『【ドンダン(ベトナム北部)=藤本欣也、ハノイ=黒瀬悦成】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は26日、特別列車で中国から国境を越え、ベトナム北部のドンダン駅に到着し、車に乗り換え首都ハノイに入った。トランプ米大統領も大統領専用機で同日夜、ハノイに到着した。両者は27日夜から28日にかけ、2回目となる首脳会談を行う。金氏は非核化に向けた具体的な措置を提示し、経済制裁の緩和などを求める見通しだ。
サンダース米大統領報道官が同行記者団に明らかにしたところによると、トランプ氏は27日夜、金正恩氏と1対1で短時間あいさつを交わした後、少数の米朝政府高官を交えた夕食会を開き、首脳会談を実質的にスタートさせる。28日の予定の詳細は明らかにされていない。
トランプ氏は27日の夕食会に先立ち、ベトナム首脳とも会談する。 米国務省によるとポンペオ国務長官も26日にハノイ入りした。 トランプ氏は26日、機中から発信したとみられるツイッターで「非常に生産的な首脳会談になることを楽しみにしている」と述べ、ハノイ到着後には「ハノイで大歓迎してくれたすべての人に感謝する。すごい数の人、そして愛!」とつぶやいた。
一方、金正恩氏はドンダン駅で、音楽隊などの歓迎を受けた。専用車の窓を開けて笑顔で人々に手を振り、ハノイへ直行。沿道では厳重な警備の中、市民がスマートフォンを車列に向けた。
北朝鮮最高指導者のベトナム訪問は、金正恩氏の祖父、故金日成(イルソン)主席(当時は首相)が1964年に訪問して以来、約55年ぶり。 金正恩氏は、ベトナムから公式親善訪問の扱いを受け、最高指導者のグエン・フー・チョン共産党書記長とも会談する予定。米朝首脳会談後もベトナムと関連行事を行い、3月2日まで滞在するとみられる。
北朝鮮は、同じ社会主義国で一党支配を維持しながら、戦火を交えた米国とも関係を改善し経済を発展させたベトナムに関心を示している。金正恩氏は滞在中、工場や観光地などを視察する可能性がある。』
米朝両国の接近には、日本を含め朝鮮半島の非核化、弾道ミサイルや拉致問題などが横たわっている中で進めるのですから、当然の事ながら一筋縄では問題の解決も関係改善も進められません。
そのような中で、2月26日にzakzak by 夕刊フジが「米朝首脳会談…同じ船に乗るトランプ氏と正恩氏 キーワードは北朝鮮に眠る「驚くべき資源」」の題で「永田町・霞が関インサイド」の特集項目にて、次のように伝えました。
『ドナルド・トランプ米大統領と、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は27、28日、ベトナムの首都ハノイで2回目の首脳会談を行う。
世上では、米朝首脳会談はトランプ氏が前のめりで、正恩氏のペースで進められるのではないか−と懸念する向きが多い。 果たして、この指摘は正しいのか、検証してみる。 注視すべきは、同首脳会談実現に向けて繰り返された、米朝実務者協議の米側代表であるスティーブン・ビーガン北朝鮮政策特別代表が1月31日、米スタンフォード大学で行った講演(全文3800語)である。 注目すべき箇所は、次のフレーズだ。
「トランプ大統領が、金正恩委員長に(シンガポールで)会ったとき、堅固な経済開発が北朝鮮にどのような意味を付与するかについてビジョンを示しました。それは、朝鮮半島の驚くべき資源を利用して構築される投資、外部との交流、そして貿易などの明るい未来と、計画の成功のためのわれわれの戦略の一部です」 キーワードは「驚くべき資源」である。
トランプ氏は2月8日のツイッターで、首脳会談の開催地がハノイに決まったと明らかにした。 と同時に、かつてミサイル実験を繰り返す正恩氏を「ロケットマン」と揶揄(やゆ)したが、このツイッターでは「北朝鮮は違うロケットに、すなわち経済のロケットになるだろう」と、ヨイショしたのだ。
では、困窮する北朝鮮経済を「経済のロケット」にする「驚くべき資源」とは、いったい何なのか。 米地質調査所(USGS)や、日本貿易振興機構(JETRO)などの「資料」によると、半端ない量のマグネサイト、タングステン、モリブデン、レアアースなどのレアメタル(希少金属)が埋蔵されているという。
さらに、石油の埋蔵量も有望とされる。だが、「千三つ」(=試掘井を1000カ所掘削しても3カ所出るかどうかの確率)と言われるほど投資リスクが高く、高度の掘削技術が必要である。米国が構想しているのは、エクソン・モービルなど米石油メジャーとの共同開発なのだ。
一方のレアメタルについても、中国の習近平国家主席が進める「宇宙強国」構想に負けないためにも、宇宙・航空産業が喉から手が出るほど欲しい。 遠くない将来、かの地で採掘・精製施設建設まで実現できれば、計り知れない「利」が期待できる。地政学的に採算ベースに合うのだ。
トランプ、正恩両氏は同床異夢であれ、取りあえず同じ船に乗ろうとしているのだ。(ジャーナリスト・歳川隆雄)』
北朝鮮が豊富なレアメタル資源を「埋蔵」している点は、既に国際社会では公然の秘密で、レアメタル資源欲しさに欧州諸国が北朝鮮と国交を結んでいる事も良く知られています。
記事では触れられていませんが、北朝鮮のレアメタルを効率良く採掘するには、高度で耐久性に優れた各種パイプや掘削機器等、日本の技術で製造された設備機器が不可欠なのです。 つまり、米朝両国がいかに北朝鮮のレアメタル資源や石油等が欲しくても、2回目の米朝首脳会談は「呉越同舟」で共通の利益目標を達成するのか、それとも単なる「同床異夢」で成果を挙げずに終わるのかは日本の強力な支援能力の有無が鍵になるのです!!
2回目の米朝首脳会談は呉越同舟となるか同床異夢になるかは日本の強力な支援能力の有無が鍵!!
支持者に囲まれ演説する米国のトランプ大統領(前中央) 出典:2月19日、トランプ大統領自身のツイッター流布画像
米国にとってもシェールガズ・シェールオイルの採掘や供給に日本の高度で耐久性に優れた各種パイプや掘削機器等、日本の技術で製造された設備機器が不可欠なのです!!
北朝鮮のレアメタル資源や石油等でも同じですよ!! 北朝鮮をヨイショするならば日本もヨイショして下さいね、トランプ大統領閣下!!
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