ハリキウ(ハリコフ)州奪還に見る戦況の行方 | |
[政治] | |
2022年9月14日 13時5分の記事 | |
ハリキウ州が三日の電撃作戦でウクライナ軍の手に落ちた。4000平方キロという広大さだ。ロシア軍は重装備を置いたままの撤退。 南部へルソン州サポリ―ジャ州はおとり作戦(米軍をも巻き込んだ壮大な偽情報作戦)、ロシア軍は兵員を南部に回しハリキウ周辺は手薄に、森や丘は隠れやすいし拠点を作りやすい地形を生かし兵を隠していていたウクライナ軍。現地の住民の情報も得られず偵察衛星の弱い露軍は発見できなかったという。 ウクライナ軍は知れていると高をくくっていた露軍、実はもと米グリンべレ-のレベルの高いインストラクターによる訓練がなされ練度を上げ、米軍の高性能兵器が備われば、そして作戦までも顧問してたら、これはもう米国の実質的参戦。それらが招いた大規模戦果と言うべきなのだろうか。 プ−チン氏はそれはわかっていて、ただ正面切ってNATOとは戦わない。慎重のようである。 露軍の反撃は。一進一退は戦争の常である。西欧式戦闘は味方の犠牲は最小にロシア式は兵卒は惜しみなく投入。 何が勝敗のカギかは、ロシアは正規の戦争(宣戦布告なし)といわず特別軍事作戦と名ずけるわけで、事実上の支配地域の拡大、住民投票、国境の拡張をねらっているのであろう。 戦争の重要な要素である士気の高さはウクライナ側にあるといわれるが実際のところは知ることはできない。 これから季節は寒い時期を迎えようとしている。厳寒のヨ-ロッパ、ロシアにエネルギ-源を握られたまま乗り切れるかどうかは大きな影響となるのではないか、ロシアはそれを狙っているのではないかと見て取れる。ナポレオンもヒットラーもロシアの冬将軍に敗れ去っている。
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