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イラン制裁から生じる意外な欧米同時金融経済大恐慌?
 
2012年1月29日 18時45分の記事

意外なところから、欧米同時金融経済大恐慌が始まるかもしれません。
もし、この要因から起こるとすれば、世界中のほとんどの人が想定していない事態になるかもしれません。


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エネルギーと金融、国債、欧米各国、欧米経済の同時破綻となることです。

従来の想定はギリシャのデフォルトから発生するユーロー圏の金融機関の破産やCDSの支払不能による破綻などの影響が米国はじめ中国、日本ほか世界中に及ぶと言うことでした。
これにより世情の不安が増し紛争、戦争のリスクが高まり、その影響が石油などのエネルギーにおよび、さらに世界的な経済恐慌になるのではとのことでした。

しかし、この欧米の動きと異なる動きをしているのがBRICSとユーラシアに属する国々です。
中国、ロシア、インド、トルコ、ブラジルと最近の日本および韓国です。

このように、基軸通貨ドルの覇権から回避する動きが顕著になると、ドルの基軸通貨としての力が急速に無くなります。

これらの動きは世界の裏の裏で合意が成立しつつあるといわれている、昨年、モナコで開かれた、ロスチャイルドやロックフェラー、欧米主力財務当局などが排除された「57ケ国首脳会議」が拡大し、現在、120ケ国以上になり、BRICSやユーラシアに属する国々が加盟し既に合意が形成されていることも考えられます。

そうなると、ドルは・・・

「大きすぎて破綻させられない」ということは絶対的なことではなくなり、墓碑銘になることだろう。

という可能性が高まります。

と、なれば不正に刷られたドルは無効となり、同時に海外で流通するドルの
担保化が確保されている可能性が出てきます。

もし、そうであれば、「アメリカの計画倒産」が失敗することにより日本の連鎖破産が回避されます。

世界同時金融経済大恐慌が無くなり、欧米同時金融経済大恐慌に限定されます。

そして、エネルギー危機や紛争、世界第三次核戦争が回避できる可能性が高まります。
まだまだ、不確定な要因が多々あり安心は出来ませんが。

是非、そうあって欲しいものです。


以下、「ROCKWAY EZPRESS」さんより転載
http://rockway.blog.shinobi.jp/


イラン原油禁輸措置のブローバック

イラン国会

◆1月28日

 イランが明日29日、国会でイランに制裁を課す側となったヨーロッパ諸国に対して即座に原油輸出を停止するかどうかの話し合いをするという。ヨーロッパ諸国が制裁を課すのであれば、イランも同じく独自の制裁を課す、ということだ。

 もしもイランから良質の原油が今すぐにも入らなくなると、混乱するのはヨーロッパ側である。ひょっとすると、ギリシャなどがデフォルトに追い込まれかねない、という。

 一度は世界帝国を築いたペルシャの末裔であるイランが、常に欧米側の仕掛ける工作にやられているばかりではないぞ、という意気込みと覚悟を見せるかもしれない。肉を切らせて骨を断つ戦法に出るかもしれない、ということだ。

 木曜日のブログで示したように、イラン原油禁輸措置というものは、決して欧米側にとっても賢いやり方ではないのだ、ということだが、さらに今回の情報が意味することは、欧米側の目論見がいつも成功するとは限らない、ということだ。
 
 もしも本当にイラン国会がそう決議すれば、ヨーロッパはパニックに陥るであろう。そろそろはじまるのであろうか? 何がって? 世界経済・金融津波の第2波が。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
●イラン原油禁輸措置のブローバック
http://www.atimes.com/atimes/Middle_East/NA28Ak05.html
【1月28日 By Pepe Escobar】

 ヨーロッパのプードルたちのお粗末な連中が、ペルシャ文化についていくらかでも分かっていれば、彼らはイラン原油への禁輸措置と言う経済戦争の宣戦布告に対するブローバックが軽いものではなくヘビメタ級になることを知っていただろう。

 デスメタルよりかはいい。マジリス(イラン国会)のエネルギー委員会の審査官であるエマド・ホセイニによれば、マジリスでは29日(日)、公開でヨーロッパ諸国の内、禁輸措置に賛成した諸国に対する原油輸出を即座に停止するかどうかを話合うことになっているという。そしてそれについてはナセール・ソウダニ国会議員の丁重な黙示録的警告である以下の言葉がある:「ヨーロッパはイランの油田の炎の中で燃えるだろう」

 ソウダニは、「ヨーロッパの製油所の構造はイランの原油と共にある」と語った時、それはイランの指導層全体の見解を表明しているのである。したがってヨーロッパはイラン原油の代替を持っていないのだ。禁輸措置は「石油価格上昇をもたらし、ヨーロッパ人は高価な石油を買わざるを得なくなる」;それは、ヨーロッパがイランの石油を仲介者を通して買わざるを得なくなることを意味する。 
 EUの制裁パッケージによれば、すべて存在する契約は7月1日までは継続されるが、新契約は許されない。そこで考えてもらいたいのは、イランがこの法案の先制攻撃を今後数日間の内に決議すればどうなるか、ということだ。スペインや特にイタリアとギリシャなどの危機に瀕する地中海クラブ諸国は、イランの軽くて高品質の原油の代替物を見つける時間もないまま止めの一発を食らうことになるだろう。

 サウジアラビアは、余分な増産のキャパは持っていない;その上、サウド家の絶対的な優先順位は石油の高価格であるから、アラブの春の考え方を忘れるよう人々を買収することができる。

 それで、既にガタついているヨーロッパの経済は、イランの原油を買い続けざるを得ないだろうし、それは今度は選択の勝負で勝利したハゲタカ・ブローカーから買うことになるだろう。

 驚くことではないが、時代錯誤的にグローバル・オープン・マーケットに適用したこの冷戦で敗北した者たちはヨーロッパ人自身である。ギリシャは既に破滅の淵に臨んでいるが、イランから相当値引きされた原油を買ってきていた。禁輸措置でもたらされる可能性としては、ギリシャ国債のデフォルトであり、更にはカタストロフィックな連鎖反応がユーロ圏(アイルランド、ポルトガル、イタリア、スペインその他)に拡大する可能性だ。

 世界はデジタルなヘロドトスを必要としている。文明なるものを代表していると自称しているこれらヨーロッパのプードルたちは、西欧文明自身の揺籃の地であるギリシャと、歴史上もっとも豊かな文明の地であったペルシャに一撃で同時に痛みをもたらすことができた。茶番劇としての驚くべき歴史的な悲劇の再演で、あたかもギリシャとペルシャは一緒になってテルモピュライの戦いで北大西洋条約機構軍の猛攻撃に遭っているかのようである。

■ ユーラシア的やり方

 これをユーラシア全体の行動と比較して見ると、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は、「一方的制裁は効果がない」と述べていたのがわかる。中国の外相は如才なさを発揮しながらも、過ちを犯すことはない;「イランに対し盲目的に圧力をかけることと制裁を課すことは建設的なやり方ではない」。

 トルコのアハメト・ダブトグル外相は、「我々はイランと非常に友好的な関係を持っている。そしてイランと5か国プラス1との会議を再開するよう努力しているところだ。トルコはこの問題の平和的解決を目指すだろう」と語った。

 BRICSメンバーのインドは、ロシアと中国と共に、制裁を却下した。インドはイラン原油を買い続けるだろうし、支払いをルピーか金(ゴールド)で行うだろう。韓国と日本はオバマ政権から例外事例を引き出すだろう。 

 ユーラシア全体を通しての貿易はアメリカ・ドルから急速に離脱しつつある。アジア・ドル排除圏は、アジアがゆっくりと欧米銀行から離脱しつつあることを意味する。

 この動きは恐らく中国が引っ張っているが、これは不可逆的に国際的なものである。再度、資金の動きを見てみよう。BRICSメンバーの中国とブラジルは2007年にドルを使用しないで取引し始めた。ロシアと中国は同じことを2010年に始めている。日本と中国は、アジアでトップの両国だが、先月同じことをし始めた。

 先週、サウジアラビアと中国は紅海で巨大製油所プロジェクトを始動させた。インドはインドの石油の支払いを現在の媒介者であるトルコ銀行を通さずに、金(ゴールド)で行うことを秘密裡に決定しようとしている。

 アジアは新しい国際的なシステムを欲している−そしてそのために動いている。その必然的な長期的な結果として、アメリカ・ドルは、これは決定的にペトロダラーであるが、ゆっくりと切り離されていく。「大きすぎて破綻させられない」ということは絶対的なことではなくなり、墓碑銘になることだろう。

転載終了


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