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果たして吉と出るか、凶と出るか――トランプ感染 ?
[日本の政治]
2020年10月4日 23時57分の記事

昨日の本ブログ「果たして吉と出るか、凶と出るか――トランプ感染 ?」(2020年10月3日)の続きです。


(※ 本記事は掲載から1週間が経つと有料記事になります)

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日本でも同じことが起きた
実は、このボルソナロのケースとまったく同じことが、最近、日本でも起きています。8月28日、首相であったアベ氏は健康問題で続投が不可能と辞任を表明しました。しかし、本ブログでは、アベ氏には健康問題はなく意気軒昂と指摘してきましたし、リテラ、アクセスジャーナル、週刊ポスト、日刊スポーツ・政界地獄耳などは以下のように同じような指摘をしています。同様の指摘は他にいくらでもあるでしょうが、私が把握しているのは以下のものです。そして、基本的に日を追うごとにその指摘の正しさは明らかに増しています。

「安倍首相が会見で語った『病状』が矛盾だらけ!『潰瘍性大腸炎の兆候』『体調異変』と
説明した時期に連日会食、しかも仏料理にステーキ」(2020年8月29日 リテラ)


「安倍首相、辞任の真相――河井夫婦1・5億円一部還流疑惑に新展開」(2020年9月1日 アクセスジャーナル)

「安倍首相、約1カ月ぶり夜の会食 コース完食しワインも」(2020年9月11日 朝日新聞)

「安倍前首相、『多い会食機会』の不自然 仮病説も流れる」(2020年10月2日号 週刊ポスト)

「首相交代…遠大な演出に気づき始めた自民党/政界地獄耳」(2020年10月1日 日刊スポーツ)

アベ氏は9月15日と28日に、(新しい)薬がよく効いていて、もう大丈夫だとはっきりと言っています。
9月23日のリテラの記事「安倍前首相はやはり仮病だった! 読売のインタビューでケロッと『もう大丈夫』、辞任表明前に天丼、サーロインを完食の証言も」では、9月20日の読売新聞朝刊に掲載されたアベ氏へのインタビューで、本人が辞任表明後の体調について、「新しい薬が効いている。もう大丈夫だ。」(9月23日 リテラ)と答えています。このインタビューは9月15日に行われていますので、辞任表明後2週間で、アベ氏の体調は万全になっているわけです。本人がそう言っているので間違いありません。それも辞任表明後2週間の時点、9月16日に辞任ですから、まだ在任してる時にもう大丈夫だと断言しているのです。したがって、一般に考えられているアベ氏の病状と現実には、どう考えても明らかに雲泥の差があるのです。
8月28日の辞任会見を聞いていれば、翌日にも入院をしそうな感じがありましたが、まったくそのようなことはなかったわけです。そして、それから約2週間後にはまったくもって元気と本人が言っているわけです。普通に考えれば、ほとんど病気ではなかったということでしょう。
そのことを示すように、9月11日の朝日新聞の記事「安倍首相、約1カ月ぶり夜の会食 コース完食しワインも」では、食欲旺盛なアベ氏の実像を伝えています。要するに8月28日の辞任表明時、一般的にはすぐにでも入院しそうな重症に思えたその“病状”も、それから2週間経たずして、人と会食し、コース料理もペロリと完食しているほどであるわけです。そして、入院するようなこともまったくなかったわけです。
このように8月28日の辞任表明後の状況を観ていると、病状があってもそれは単に風邪をひいた程度と同等と考えます。辞任するほどの病状ははっきりいってないのです。要するに辞めるための口実が病気であって、その実相はアベ氏は追い込まれて辞めたということです。辞めさせられたといった方が正確でしょう。
週刊ポストの記事「安倍前首相、『多い会食機会』の不自然 仮病説も流れる」(9月18日)では、同趣旨の仮病説を指摘しています。
上記9月11日の朝日新聞を観れば、この日にすでにアベ氏の体調は万全であって、その4日後の読売新聞のインタビューでもう大丈夫と答えているのです。まったく健康問題はなく、意気軒昂なのです。一体、アベ氏は何の病気だったのでしょうか? 医師の証明は実はないのです。もしかしたら、すぐに仮病が発症する精神的な病なのかもしれません。
9月末の時点においても、アベ氏に健康問題がなかったことはTBSの記事「『一議員として菅政権支える』 安倍前首相が公の場で発言」(9月28日)で報じられている公に語られたアベ氏の言葉でもちゃんと確認できます。以下のように述べています。


「だいぶ薬が効いてまいりまして、 健康回復をしつつございますので、一議員としてしっかりと菅政権を支えながら、日本のためにこれからも頑張っていきたい」


第二次アベ政権への動きがはじまった2012年1月頃の初期段階で、“良い薬がでてきて健康問題はなくなっている”と良く言われていました。私はそう言われました。それと同じ理屈がまたもや登場しているのです。要するに、この記事が示すことは、8月28日に辞任発表をし、その後辞任ということでアベ氏の存在感が思いのほかなくなっているので、アベ氏は心配になって同じ理屈をひっさげてノコノコと出てきたということでしょう。それも自ら打ち上げた健康問題の信憑性がなくなるのも度外視してです。相当、焦っているわけです。したがって「一議員として」というのは明らかな嘘であるということと考えます。本当に情けない。
いずれにせよ、辞任発表から2週間弱の時点で、人と会食して、コース料理をペロリと平らげ、9月15日には新しい薬で効果が出て、体調は万全と新聞のインタビューに答えているのなら、8月28日時点で100%続投は可能であったでしょう。
実際、辞任発表後、アベ氏は入院するわけでもなく、自宅療養をするわけもなく、かなり元気に政治活動をしています。そのことも本ブログ「アベ氏はやはり意気軒昂?」(2020年9月14日)などで指摘してきましたが、そのような精力的な行動は病気の方にはできません。まずは療養に努めなければならないでしょう。要するに病気であってもせいぜい風邪程度でしょう。風邪よりもはるかに軽いかもしれません。
明らかに辞任発表時の健康問題は嘘とわかるものであるわけです。そして、同時にその後、アベ氏が述べている効いている(新しい)薬というのも、必然、嘘になるわけです。
アベ氏は8月末からの1ヶ月で国民に対して2つの大きな嘘をついていると考えます。まあ、7年8ヶ月の間、そのような嘘は序の口といえるものですが、いずれにせよ、アベ氏は仮病だったのか否か、どちらかを答えよと迫られたら、はっきりと仮病と答えます。むしろ、政治評論をするものが、10月の現時点になって、そう答えられなかったら単なるバカか、モグリというかインチキであるのは明らかでしょう。

9月の政権交代において、最大のポイントはアベ氏が辞任したことです。新しい政権ができたことではありませんし、その辞任は歴史的な意味を持っています。そして次に出きたその新しい政権もこれまでのどの新しい政権とも違うのです。それが歴史的な意味です。それは次の政権が菅氏であろうとなかろうと、この新旧二つの政権のギャップは極めて大きく、同じようで実は大きく違うというのがその実相なのです。このことは今後、オンライン勉強会などでお話しをしていきましょう。


「果たして吉と出るか、凶と出るか――トランプ感染 ?」(2020年10月5日)へ続く。

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片桐 勇治(かたぎり ゆうじ)プロフィール
1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、以来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
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