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かなりの損害賠償の可能性あり
[日本の政治]
2020年8月11日 23時52分の記事

今朝、「新型コロナが心臓にダメージか」と書かれた記事を以下のサイトで見付けました。実はこの記事を観て、やはりと思わずうなずいてしまったのです。記事の内容は、新型コロナウイルスに感染した人の心臓がダメージを受けているというドイツのフランクフルト大学病院の研究チームの報告についてです。このことは8月10日にテレビ朝日『モーニングショー』で報じています。

「新型コロナが心臓にダメージか 回復後も約6割が心臓機能に影響、進行中の心筋炎も半数 ドイツ研究」(2020年8月11日 情報速報ドットコム)

(※ 本記事は掲載から1週間が経つと有料記事になります)

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このブログ記事によると、フランクフルト大学病院の研究チームの調査では、新型コロナウイルス感染後に回復した100名の患者の内、78名から心臓の異常が確認され、その内の60名から進行中の心筋炎が発見されたとのことです。また、なくなった患者の62%の心筋からウイルスのRNAが検出されたとあります。
8月10日のテレビ朝日『モーニングショー』では、この調査結果を取り上げ、同様のことを伝えていますが、さらに年齢や新型コロナウイルス感染での症状の程度に関係なく、心臓の異常は生じていることが言われ、同番組では後遺症という言葉を使っていました。感染後に回復した人の心臓に異常がかなりの確率で認められるのですから、それは当然、明らかな後遺症であり、現状においてはその後遺症の期間の長短が不明なのです。実際、この例として、米国メジャーリーガー・のエドゥアルド・ロドリゲス投手(27 レッドソックス)が感染後に心筋炎が見つかり、今シーズンは全休となったことが、同番組で紹介されています。
この新型コロナウイルスに伴う心臓へのダメージについての報道に、実は、とても納得した事件が最近あったのです。2週間ほど前、何気なくフェイスブックを見ていたら、あるスポーツ雑誌に大学時代の友人追悼記事が掲載されていることを発見したのです。
その友人はとてもやんちゃな男なので、その記事をみて、またイタズラしてフェイスブックに作ったガセ記事を載せているのだろうと最初は思っていました。あいつらしいと。50を過ぎてもまったく変わらない奴だと笑いながらみていたのです。大学時代から破天荒で、それでいて憎めないアクのとても強い好漢、大学では有名人でした。
しかし、よくみると、この記事はガセではなく、本物だと。そして、フェイスブックの彼のページを急いで開くと、追悼のメッセージが沢山入っていました。心から驚きました。50歳代前半でかなり激しいスポーツをやっていて、体もとてもがっちりしていたのですが、色々と調べると6月末に心筋梗塞でなくなったとありました。今年の4月に彼から誕生日メッセージをもらったのが、実に最後になってしまいました。
その後、彼に対して想いをはせ、彼のフェイスブックのページをずっとめくっていました。仲間といつも一緒にいる彼らしく、本当に沢山の人々からメッセージが入っていました。さらにみていくと、彼がやっていたスポーツの仲間との写真、そして、飲み会で盛り上がっている写真が沢山ありました。
そのような写真でも、やはり4月、5月の緊急事態宣言中は、オンライン飲み会の写真ばかりなのです。そして、緊急事態宣言解除後、6月初旬の東京アラート期間中もちゃんとマスクをしている写真なのです。しかし、その後、マスクをしていないのです。それでいて、飲み会で盛り上がっている写真なのです。飲み会がとても好きなあいつらしいなと思いながら、最初は写真を観ていたのですが、ふと、新型コロナウイルスは大丈夫だったのだろうかという想いが芽生えました。
そして、なくなる4日前の写真を観てみると、明らかに彼の表情は疲れ、元気のないのです。やはり新型コロナウイルスに感染していたのではないかという想いを深め、実はこの前の日曜日あたりから新型コロナウイルスと心臓との関係について色々と調べていたのです。
そして、新型コロナウイルス感染で心臓にダメージ、多くの人に後遺症が出ているという情報をみて、やはりそうだろうなと納得した次第なのです。私としては、友人は新型コロナウイルスに感染して、そのことによって心臓にダメージを受けて、なくなったと確信しています。死因を確認はしていませんし、心筋炎というのは心筋梗塞を除外していますが、それでもこのように確信しています。よく死因が調べられていない可能性もあります。
緊急事態宣言解除後、政府が経済を回せと感染防止対策をそっちのけにしていた6月、友人はマスクをとり、飲み会に集い、新型コロナウイルスに感染して、そして、命を落としてしまった、私はそう考えます。とてもとても残念です。明らかにもっともっと長く生きられたはずで、普通なら一緒にバカ話をして、昔話に花を咲かせていたはずなのです。しかし、それはもうできません。今はかつて二人で大学の広場に座って延々と話していた彼の姿や表情を想い出し、心の中で合掌をしています。もう私からしか彼との会話は成立しないのです。

淞南高校の事例
新型コロナウイルスが心臓にダメージを与え、期間の長短は今のところ不明ですが、かなりの確率の人に後遺症が残るという調査結果が出ているわけです。そして、この後遺症は、年齢に関係なく、また発症の症状程度にかかわらずに生じるわけです。つまり、無症状感染者でもこの例外ではないということなのです。
立正大淞南高校サッカー部での大規模クラスターを観ていると、学校側が感染対策をしていないのは明らかです。以下のページには同校野球部をサッカー部などが出迎える写真が載っています。

「立正大淞南高の集団感染、先月末に大阪などで遠征試合!感染症対策を軽視?生徒を並べたブログ写真を削除」(2020年8月11日 情報速報ドットコム)

マスクをつけずに、大人数で密集して、メガホンで大声を出している写真を見れば、学校側がまったく感染防止対策をしていなかったことが一目瞭然です。そして、実際、以下の記事のように、このサッカー部だけではなく、出迎えられた野球部にも感染者が出てしまっているわけです。

「松江の高校クラスター 野球部員ら新たに4人感染、計100人に」(2020年8月11日 中国新聞)

以下のフジテレビの記事には、この出迎えでなぜマスクをつけていなかったのかというフジテレビの質問に対して、学校側の答えが以下のように載っています。


なぜマスクをしなかったのか?
フジテレビの取材に、学校側は「熱中症対策」と説明した。
「ギリギリの判断です。熱中症が危ないのか、マスクをしないのが危ないのか、判断が分かれると思います」

「新たな経路『寮クラスター』 強豪サッカー部“声援”が波紋」(2020年8月11日 フジテレビ)


明らかにギリギリの判断ではないでしょう。新型コロナウイルス感染と熱中症を考えるのなら、行事そのもの中止すべきなのは、明らかです。なぜ、中止しなかったのか? 実際、感染者が続出しているわけです。
この発言を観て、学校側は、とんでもなくレベルが低いか、とんでもなく質が悪いかのどちらかと考えました。「ギリギリの判断」、「判断が分かれる」という言い訳の言葉を並べ立てて、自分たちの失態から議論を遠ざけているわけですからレベルがとても低く、さらにとても質が悪いのです。
ただ、もう一つはっきりしていることは、この発言には、新型コロナウイルスの危険性がまったく認識されていないということです。その危険性の認識は、風邪程度のレベルであるのです。
島根県はこれまであまり感染者がいなかったので、感染やその危険性に実感がなく、島根県においては危険度の認識レベルが低いのかもしれません。そして、この学校の低い認識レベルが、結果として、全国でもほとんどなかった巨大クラスターを発生させたわけです。
それにしてもこの「熱中症が危ないのか、マスクをしないのが危ないのか」という言葉には、アベ政権・日本政府の感染防止と経済の両立という言葉が重なって見えて仕方がありません。これまで指摘してきたように両立ではないのです。感染防止対策なくして経済は成り立たないのです。優先することは感染防止なのです。間違った枠組みで物事を観ると、かならず間違った結果を招くというのは、この2つの共通点と考えます。
この淞南高校の校長は、生徒に落ち度はなく、学校側の不備といっていますが、まさしくその通りです。ただ、上述した、新型コロナウイルスが引き起こす心臓に対してのダメージや後遺症がかんりの確率で生じている実態を観ると、この感染による心臓へのダメージが、感染した子どもたちの将来に関わってくる可能性が、当然、発生していると考えます。
なかには、今回の感染が、プロのアスリートを夢見ている子たちの将来を、奪う可能性もあるのです。そうなると、学校側が生徒に対して損害賠償ということが、将来発生する可能性も十分あり得ることなのです。学校側の落ち度は明白ですから、当然、このようになる可能性は大なのです。生徒たちには落ち度はなく、学校側の責任と、いっていられないこともあり得るのです。
新型コロナウイルスには、まだわからないことが沢山ありますから、過小評価や楽観視は禁物であるのは何よりも明らかなことです。かからないことが何よりも大事なのです。このことは本ブログで最初から申し上げてきました。米国では約半年の短期間で16万人が犠牲となっています。これだけ観ても楽観できないのは明らかです。これまで何度も指摘したように、犠牲者などが少ない日本及び東アジアはあくまでも幸運であるだけで、その幸運をしっかりとかみしめて施策を行わなければならないのです。
そして、GOTOトラベルキャンペーンで旅行をしたことよって新型コロナウイルスに罹患してしまって、その後、仕事に支障を来したり、リストラされても、アベ政権・日本政府は何一つ責任をとりません。これは断言できます。ただ、そのようになって政府に損害賠償の訴訟を起こすことは可能です。とにかく、アベ政権・日本政府は日本国民のことはみていないことは忘れるべきではありません。

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片桐 勇治(かたぎり ゆうじ)プロフィール
1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、以来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
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