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鮮明な明と暗 とにかく日本立て直しの最大の障害は安倍政権?
[日本の政治]
2020年4月27日 3時43分の記事

昨日の本ブログ「鮮明な明と暗 とにかく日本立て直しの最大の障害は安倍政権?」(2020年4月26日)の続きです。

(※ 本記事は掲載から1週間が経つと有料記事になります)

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ついに悲劇がはじまった
本ブログでは現金給付の発表を4月1日に、その配布を4月15日からせよと指摘してきました。ちょうどアベノマスクの配布と同じスケジュールでせよと言ってきたわけで、マスクはその半月か1ヶ月前に発表、配布が常識的なスケジュールなのです。実際、2月12日に官房長官の菅氏が国民にマスクが行き渡ることを約束しているわけですから、このようなスケジュールが当たり前なのです。
しかし、現金給付はいまだ何時になるのかはっきりわかりません。しかし、国民の窮状は日に日に深刻になるわけです。本ブログ「国民が悪いのではなく政府が悪いのが実態?」(2020年4月23日)で指摘したとおり、2ヶ月前の2月24日、政府の専門家会議が「これから1、2週間が(感染が)急速に進むか収束できるかの瀬戸際となる」(2月24日 日本経済新聞)と発表してから国民は自粛をし、その影響が様々なところに出ているのです。もう2ヶ月なのです。
しかし、その間、特に3月は、安倍政権・日本政府はPCR検査の増加を具体的にしない、マスク配布の政府の約束はやらない、そして給付などの措置もまったくやらないでいたわけです。そして、その時、上記のように海外のメディアでは、日本での感染者数が少ないのはどうしてだろうと半ば呆れて見られていたわけです。
そして、何よりもこれらの安倍政権・日本政府の愚策・無策のすべてが、庶民の生活を直撃しているのです。だから、4月1日に現金給付の発表をして、4月15日から配布しないとダメだと言ってきたわけです。そうしないと手遅れになってしまうからです。
そして、以下の記事のように新型コロナウイルスで失職し、食べるものがないからスーパーに押し入ったという事件が東京で起きているわけです。同じような人が東京にはものすごい数、いると考えます。日本全国ではさらに多いでしょう。これも、安倍政権・日本政府の防疫の失敗と現金給付の遅れにすべて起因しています。本当に恐ろしい状況に移行しているのです。もしこのような人たちが徒党を組んで略奪に走ったらどうなるでしょうか。そういうことまで考えないといけない状況であるのですが、何度も言いますが、これは安倍政権・日本政府の防疫失敗と現金給付の遅れにすべての原因があります。
東京都はホームレスの方々やネットカフェ難民の方々、そして生活が困窮している方々にとにかく先行して現金を配布すべきでしょう。それを即刻行わないとかなりの悲劇を生む可能性があります。とにかく、今回の新型コロナウイルス問題においては、社会の弱者の人々を中心に施策を早めに打っていかないといけないのです。とにかくこのことがすべての中心なのです。そして、そうやって初めて経済の安定・成長、社会の安定となっていくのです。これまでとはすべて反対、違うのです。このことをとにかく認識しないといけません。

「『コロナで失職し腹減って…』カップ麺など盗んだ疑い 男逮捕」(2020年4月25日 NHK)

リテラの二つの記事
以下のリテラの二つの記事はとてもよく書けているのでご一読をおすすめします。
上の方は岡江久美子さんのケースで、早期のPCR検査が可能であったら助かったのではないかということが書かれています。発熱などの症状もない西村コロナ相のように即座のPCR検査を岡江さんが受けることができれていれば、結果は大きく変わったことと考えます。そして、このことは岡江さんのケースに限ったことでは間違いなくないでしょう。
そして、この記事では、このPCR検査に至るまでの基準について今になって誤解があったと専門家委員が言っていることが載っています。もちろん、岡江さんはこの『新基準』ならきっと結果は違っていたことでしょう。どう考えても無責任極まりないと専門家委員と政府の対応なのですが、すでにその機能と思考は崩壊していると考えます。死に体です。こんな連中に国民の命をあずけるということ自体、あくまでも無謀であると考えます。
そして、この専門家委員に対しては、年内中に損害賠償を提議すべきだと考えます。あまりに杜撰です。要するに専門家ではないのです。そう言う連中を選んだ政権と厚労省も間違いなく責任問題、万死に値します。
この記事の最後に田崎史郎がPCR検査が増えない理由について「厚労省の医系技官が医療行政を牛耳っている。大臣の言うことも、総理大臣の言うことをきかない人たちなんです」(2020年4月25日 リテラ)と述べていますが、10万円給付について財務省が邪魔をしたという言い訳と一緒です。普通なら史上最長の期間、総理をやらしてやっているのに、まだこの体たらくかよと言われるのがオチなのですが、いずれにせよこれは安倍政権お得意の単なる世論対策のプロパガンダです。そして、なぜか経産省の悪口はこの政権はいいません。なぜなら、経産省内閣だからです。
一方、リテラの下の方の記事は、ドライブスルー検査を潰してきた論調を指摘、糾弾しているのですが、その通りだと思います。そして、リテラは誰がそう言ってきたかはっきりと名前を出して、さらすべきでしょう。そうやっていかないと良い社会はできていきません。

「岡江久美子も…PCR検査待機中の重症化続出で醜い責任転嫁! 専門家委員は『4日待てと言ってない』、田崎史郎は『厚労省の医系技官のせい』」(2020年4月25日 リテラ)

「ドライブスルー検査も「韓国の医療崩壊の象徴」とバカにして3カ月遅れに…安倍政権とメディアの“嫌韓”がコロナ対策を遅らせた」(2020年4月26日 リテラ)

「西村担当相、27日職場復帰へ PCR検査は陰性」(2020年4月26日 時事通信)


そして自民党・安倍政権による言論弾圧
以下の二つの記事は、自民党及び安倍政権による現在進行形の言論弾圧についての記事です。上の方はネトウヨと自民党に目の敵にされている伊藤詩織さんが出演しているNHKの番組の再放送が差し替えられていて、同番組に対してネトウヨや自民党の小野田紀美とかいうチンピラ議員の執拗な抗議があったことが書かれています。この議員、よほど無能で暇なのでしょう。
本ブログ「自分は無能ですという政治家は基本的にいらない」(2020年4月25日)で書いたように政治家は、今は防疫で結果を出すことが大事で、報道やテレビ番組について何やら言い立てる必要などまったく無いのです。
韓国の文在寅政権のように、すばらしい結果を出せば、みんな、絶賛して支持をするのです。それもできずに、能力もないのに、言論弾圧を緊急事態宣言発令時にするというのは、本当に愚かしいですし、何より権力者として非常に危険です。ようするに自民党の国会議員は防疫や国民生活の援助に何もできない、何もしていないで暇だからこのような言論弾圧をするのでしょう。今の状況において思想的に行動は必要ないのです。特に国会議員については。本当にこの議員は能力がなく、やることがなくて暇なのでしょう。歳費を全額返上すべきです。
一方、下の情報速報ドットコムの記事は、記者などが政府から『医療崩壊』と書くなと要請されていることが書かれています。要請ではなく圧力なのですが、マスメディアの役割は、とにかく実態が主権者である国民に伝わるようにすることです。ほとんどの国民は外出ができないので、世の中のことが基本的に見ることができないのが、現状なのです。だからこそ、公正で事実の報道が主権者である国民にとって必要なのです。
PCR検査も結局、当初は実態がよくわからずに、どうなっているか判断に苦しみましたが、結局、検査をしておらず、感染者数も実態よりはかなり少なかったわけです。だから、少ない数でも緊急事態宣言発令となったわけです。そして、上述のようにこういう実態について海外のメディアは非常に疑問視をしていたわけですが、このようなPCR検査の実態によって、岡江さんなど多くの人が犠牲になったと考えます。本当にひどい政治、政権です。このひどさにメディアは染まるべきではないのです。

「伊藤詩織さんも出演NHK『バリバラ』の再放送が突如、差し替え! ネトウヨや自民党・小野田議員が抗議、官邸からの圧力説も」(2020年4月26日 リテラ)

『「政府から『医療崩壊』と書くなと要請された」、コロナ問題で報道機関に圧力か メディア制限で検証も困難と』(2020年4月27日 情報速報ドットコム)

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片桐 勇治(かたぎり ゆうじ)プロフィール
1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、以来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
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