このブログのトップへ こんにちは、ゲストさん  - ログイン  - ヘルプ  - このブログを閉じる 
責任
[日本の政治]
2019年2月8日 23時56分の記事

千葉県野田市で発生した栗原心愛(みあ)さんの虐待死のニュースを見るといたたまれない気持ちになります。

「千葉・女児虐待死 心愛さんアンケ 担任聞き取りに『なぐられる10回』」(2019年2月1日 毎日新聞)

「千葉の小4女児虐待死 母親『十分な食事与えず』」(2019年2月5日 毎日新聞)

【PR】Licom高画質ライブ配信・通話システム


今回の事件だけではありませんが、子どもが虐待され亡くなったり、いじめにさらされ自死を選ぶ事件のニュースを観る度に、その子ども達が孤立無援で苛まれている時の心情を思うと言葉に表せないいたたまれなさを想います。本当に本当に可哀想にと。
一週間ほど前、家族がこの事件のことを話していて、私の妹が憤慨していました。それは上記1番目の記事に書かれている心愛さんが虐待の実態を吐露したアンケートを、虐待している父親に見せたということに対してです。私の妹は、このことを殺人に等しい行為といって怒っていましたが、その通りでしょう。そして、そのことに対する責任感がなく、被害者のように振る舞っているということにも怒っていました。これもその通りでしょう。
もちろん、最も悪いのは虐待した父親であり、それに追随した母親であるわけですが、このアンケートを渡した行為もまた同様の問題点があります。記事にはこの父親の「威圧的な態度に恐怖を感じ、(写しを)渡してしまった」とあります。この事件に関しては、児相や教育関係者など、関係する人々の連携の悪さが目につきます。私からすると責任のなすりつけあいのように見えますが、狂った両親に虐待され、関係する大人達の責任感のなさによってつくり出された絶望の中で子どもの心愛さんは亡くなっていったと想います。それは本当に本当にむごく、可哀想なことでしかありません。

私は私の家族が話していたこの一件を聞いていて、今の政治を想いました。森友・加計問題や現在焦点となっている統計不正問題における関係した公務員の問題です。これらの問題において公務員が忖度したとか、勝手に動いたとかと言うことになっていますが、世の中の多くの人々は上からの圧力があったと考えています。つまり、そのような圧力に屈したことに問題の本質があると考えているわけです。そして、この構図が上記の野田市での心愛さん虐待死事件の構図とどうしてもオーバーラップしてしまうのです。問題なのは狂った圧力をかけた方なのですが、その圧力に屈して曲がったことをしてしまった責任感のない人々の姿を私はどうしても忘れることができません。
ただ森友問題で、近畿財務局の職員の方が自死を選んでいますが、この方だけは違うと想うのは私だけではないでしょう。この方もまた孤立無援であったことと想いますし、責任感がある方だけが、自死を選ぶということこそ、政治が腐敗している表れと私は想いますが、このような最悪の政治が温存されて、社会が正常であり続けるはずはありません。
公務員というのはステータスではありません。それは公務という公に対する責任であるわけです。そして、その公に対する責任が捨てられては、公務ではありえませんし、そのようなことになれば社会は崩壊していきます。公務員はそのような責任に忠実であって、はじめてステータスが生まれるわけです。この順序をはき違えてはなりませんし、自らの立場を守るために安穏の選択に走れば、いずれ自らの立場を確実に失います。なぜなら、そのようなことを世の中は求めていないからであり、それこそが反社会的な行為であるからです。社会的な行為とは、人々に、一般に対して誠心誠意、忠実に対応すると言うことです。
最近のテレビのニュース画面から見えてくるのは、狂った大人達、責任感を失った大人達の見苦しいばかりの醜態と迷走です。その姿に日本の将来を見いだすことはもちろんできません。



最終編集日時:2019年2月9日 3時10分

このブログへのチップ   0pts.   [チップとは]

[このブログのチップを見る]
[チップをあげる]

このブログの評価
★★★★★

[このブログの評価を見る]
[この記事を評価する]

◆この記事へのコメント
コメントはありません。

◆コメントを書く

お名前:

URL:

メールアドレス:(このアドレスが直接知られることはありません)

コメント:




◆この記事へのトラックバック
トラックバックはありません。
トラックバックURL
https://kuruten.jp/blog/tb/katagiri/422223
くる天

◎ 必読の書

○ 『餓死した英霊たち』

○ 『世界で最初に飢えるのは日本 食の安全保障をどう守るか』

先の大戦も、現在も日本国民を大切にしない政治。この2冊がそのことを雄弁に物語ります。

○ 『CIA日本が次の標的だ―ポスト冷戦の経済諜報戦』


◎ 拙著です

○ 『この国を縛り続ける金融・戦争・契約の正体』



内容は今まで見たことのない国際情勢と世界史の分析で、2024年の世界情勢の根本要因が書かれています。この本とザ・フナイの連載をトータルで読むと、ロシア・ウクライナ情勢、パレスチナ・イスラエル情勢及び中東情勢、東アジア情勢など現在の世界情勢の本質が見えてきます。もちろん、日本国内の情勢も見えてきます。内外情勢は決して別々ではない。
本ブログについて
日本と世界の政治経済の本質を読み解く-ブロくる
片桐勇治(政治評論家) さん
日本と世界の政治経済の本質を読み解く
地域:東京都
性別:男性
ジャンル:ニュース
ブログの説明:
世界は大きく変わり、新しい時代が胎動しています。しっかりと把握していますか? この時代を読み解くには歴史を見つめ、構造を把握し、パワーの心奥を見つめ哲学を持たなくてはなりません。一緒にこの新しい時代を見つめて行きましょう! 最低週1回の更新です。
プロフィール
片桐 勇治(かたぎり ゆうじ)プロフィール
1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、以来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
ブログ内検索

カレンダー
<<2019年02月>>
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
2425262728  
カテゴリ
全て (1407)
日本の政治 (1318)
ザ・フナイ (15)
中東情勢 (4)
アジア・太平洋情勢 (2)
戦争の構造 (3)
世界の読み方 (15)
書評 (1)
勉強会・講演会のお知らせ (3)
本ブログの重要記事

注目です!

「韓国のリベラルはとてもレベルが高い」(21年2月3日)←New!
「やはりイギリスが言い始めた」(21年2月4日)←New!
「東京オリンピックは2022年に開催すべき」(20年12月31日)←New!

値千金のブログ記事:岡田晴恵特任教授、国のコロナ対応に激怒!番組出演中に声を震わす 「このままだと3月4月にピークがきます」 (20年2月25日)
○本ブログ「この緊急時にこの政権の遅さは致命的? 」(20年4月16日)
○本ブログ「アメリカ政府が認定した当然のこと」(20年4月4日)
○本ブログ「朗報と考えられることと安倍政権の犯罪的な無能と愚鈍?」(20年4月1日)
○本ブログ「朗報と考えられることと安倍政権の犯罪的な無能と愚鈍?」(20年4月4日)
「ノーベル賞受賞者が新型コロナウイルスの早期回復(終息)を予測した理由:「我々は良くなっていく」(訳文)」(20年3月23日 ロサンゼルス・タイムズ)
最近の記事
04/14 23:49 中東大戦・第三次世界大戦の危険性が大きくなっていると考えます
04/13 21:22 金の暴騰が意味すること
04/11 12:40 韓国総選挙の結果の意味すること
04/04 10:23 『裏金問題』の本質は民主主義を破壊することであり、同時にアベ政治の弊害であること
02/23 15:14 天皇陛下のお誕生日に際し心からのお慶びを申し上げます。
02/09 22:37 『国民を甘やかす政治をしてはならない』といった池田勇人
01/23 23:06 二階派、安倍派、岸田派の解散の意味を考える その2
01/22 00:32 二階派、安倍派、岸田派の解散の意味を考える その1
01/14 19:54 台湾総統選挙の結果は何を意味するのか?
01/09 20:54 松本人志氏についての『性的行為強要報道』に対する同氏の対応をいかに考えるか
携帯用アドレスQRコード
QRコード対応の携帯で、このコードを読み取ってください。


Copyright (c) 2006 KURUTEN All right reserved