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信なくば立たず
[日本の政治]
2019年1月27日 22時43分の記事

以下の日刊ゲンダイの記事では、日本の上場企業の不適切会計の開示が急増していて、数字のごまかしが国だけではなく、民間企業にも蔓延していると書かれています。

「今や日本は“粉飾大国” 民間企業もデタラメ会計処理が急増」(2019年1月27日 日刊ゲンダイ)

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とても良い視点で書かれていると読んでいて思いましたが、現在の日本の問題点をまさに示していると思います。厚労省の毎月勤労統計の不正調査など、政府発表の杜撰さや文書改ざんなど、最近、嘘やごまかしが多発しているわけです。そして、それは単なるミスというレベルではなく、最終的には政権を利するものと考えられるものが多いわけです。
このようなことに対して政権はその問題を認めてはいますが、たいしたことはないと言い、再発防止のないようにすると述べるわけです。しかし、そのような政権の姿勢や発表の内容に疑問を持つ国民が多数存在するような事態に至っているわけです。その典型が森友・加計問題と考えます。
このような状態を以下のコラムでも述べています。結局はこのようなことが続けば、政府、政治そのものへの信頼が揺らぎ、政治の混乱、社会の混乱を招き、成立たなくなるわけですが、まさに信なくば立たずという言葉が示す状況に今の日本は至っていると考えます。

「ずさん統計31件『重大問題なし』で済むか/地獄耳」(2019年1月26日 日刊スポーツ)

ただ、上述の日刊ゲンダイの記事は、このような状況が政府や政権だけではなく、民間にもはびこっていることを示すものです。結局、民間においても組織防衛(保身)のために取り繕いが頻発していて、政治だけではなく社会にも同じ病巣が蔓延していることを示しています。同じ穴の狢なら、政治に大きな問題が生じていても、その問題性をやり過ごすでしょうし、問題視もしないでしょう。当然、このようなことが繰り返されれば、社会は正にメルトダウンをしていきますが、国や社会が亡びるときは内部崩壊で亡びるという歴史の方程式を想起せずにはいられません。
結局これでは、安倍政権への支持率が高いというのは、そのような保身や取り繕いがはびこる社会の実態の反映でしかないと言うことになります。このような状態の行き着く先は、政権に問題があってもそれは問題視されず、やり過ごされていき、問題だらけになって国も社会も経済も、機能不全に陥ると言うことです。そこには安倍政権を支持する人は道徳がないという実態が潜むということを示すと考えます。
結局、戦前において国が亡びていったのも同じ理由でしょう。ナショナリズムにうつつを抜かし、内実は不正だらけだったということで、いつかきた道を今も歩んでいるものと心から考えます。

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くる天

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内容は今まで見たことのない国際情勢と世界史の分析で、2024年の世界情勢の根本要因が書かれています。この本とザ・フナイの連載をトータルで読むと、ロシア・ウクライナ情勢、パレスチナ・イスラエル情勢及び中東情勢、東アジア情勢など現在の世界情勢の本質が見えてきます。もちろん、日本国内の情勢も見えてきます。内外情勢は決して別々ではない。
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片桐勇治(政治評論家) さん
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プロフィール
片桐 勇治(かたぎり ゆうじ)プロフィール
1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、以来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
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