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寺島しのぶ豪映画祭で特別賞
 
2010年12月5日 6時45分の記事





ベルリン国際映画祭で最優秀女優賞を獲得した女優寺島しのぶが、オーストラリアで開催された国際映画祭で審査員特別賞を受賞した。

「アジア太平洋映画賞」というアジア太平洋地域の映画新興を目的とした比較的新しい映画賞だが、今回日本の「お家芸」最優秀アニメーション映画賞には中国作品が、最優秀作品賞には、今年中国の映画興行記録を塗り替えた“あの作品”が選ばれた。ここにも中国パワーが炸裂している....!



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オーストラリアのゴールドコーストコンベンションセンターで2日夜に行われた「第4回アジア太平洋映画賞」の授賞式には、15か国から31作品がノミネートされ、日本からは、最優秀アニメーション映画賞に『いばらの王』、『マイマイ新子と千年の魔法』、『ホッタラケの島〜遥と魔法の鏡〜』の3作品と、最優秀脚本賞に若松孝二監督、寺島しのぶ主演の『キャタピラー』の代表者らが出席した。

「アジア太平洋映画賞」は2007年に設立された映画賞で、本部はオーストラリアのブリズベーンにあり、www.asiapacificscreenawards.com 
日本、中国、韓国、インド、オーストラリアなどのアジア・オセアニア諸国にロシア、中東諸国を含めた世界人口の6割を占める70以上の国と地域で作られた映画作品や製作者を審査対象としている。ユネスコや国際映画製作者連盟がサポートしていて、知名度はまだまだ低いが、将来「アジア版アカデミー賞」目指すという映画賞だ。

今回最高賞である最優秀作品賞に、馮小剛(フォン・シャオガン)監督の『唐山大地震(英語名:Aftershock)』(中・香港)が選ばれた。

この「唐山大地震」という作品。1976年に24万人以上が死亡した(60万人死亡説もある…)中国河北省唐山市で発生した大地震で、瓦礫の下に埋まった息子と娘の2人の子どもを発見した母親が、どちらか1人を選ばなければならないと告げられ、断腸の思いで息子を選択する。しかし、死んだはずの娘は奇跡的に生還し、32年後の2008年、今度は四川大地震の現場で偶然にも母娘が再会するというストーリー。

「女帝[エンペラー]」「狙った恋の落とし方」などのヒットで知られ、今中国で最も注目されている映画監督の馮小剛(フォン・シャオガン)がメガホンを取ったこの作品。今年7月の公開後、あの「アバター」を超える約4億6000万円(約3620万元)の興行成績をいきなり達成し、総動員数は2000万人を超え、中国映画史上最高の興収記録を打ち立てた。授賞式の取材に来ていた新華社通信の記者も、馮監督は中国で超有名人だよ!と教えてくれた(一緒に写真撮ればよかったなぁ〜)。

同じ地震大国に住む日本人にとっても、あらすじだけで「わあ〜観てみたい〜!」と思ってしまう作品だが、映像も役者の演技もなかなか迫力がある。日本では2011年春に松竹系で公開予定だということなので、非常に楽しみな作品だwww.tozan-movie.jp/index.html (もしかしたらオスカー候補になるかも?)。

昨年の「アジア太平洋映画賞」最優秀男優賞には、『おくりびと』主演の本木雅弘が選ばれているが、今回当初「キャタピラー」は最優秀脚本賞候補のみだったのが、授賞式直前になって審査員特別賞に寺島しのぶが選ばれ、彼女自身も急きょオーストラリア入りを決めている。

実際、寺島さん本人もこの「アジア太平洋映画賞」の存在を正直知らなかったということで、授賞式前日にオーストラリア行きの飛行機に飛び乗ったという。世界三大映画祭の一つであるベルリン国際映画賞の最優秀女優賞受賞以来の国際映画祭での受賞で、ベルリンでは授賞式に出席できなかった寺島さん、とてもうれしそうだった。

また寺島さんは、受賞後のインタビューで 「女優冥利につきるなというか、人の目にとまる仕事が出来たのかなと思って、すごくうれしいです。アジアの映画というのはすごいですよね、中国も韓国も。『あー、ここに出たい』って作品が、なぜか日本ではなく中国や韓国にあるっていうのが、ものすごく悔しいなと思いましたし、日本も頑張んないといけないなって思います」と語ってくれた。(インタビュー動画はこちらで見れますhttp://www.youtube.com/user/tbsnewsi#p/u/43/IOt6E9DgakI )

う〜ん。確かに女優として世界的な評価を受けている寺島さんの言葉には“重み”がある。そこまで日本映画は落ちてしまっているのか?黒澤、小津の日本映画黄金期はもう来ないのか?逆に言えば中国、韓国の実力が上がってきているということだろうが、ボリウッドに代表されるのインド映画の底力は『スラムドッグ$ミリオネア』で証明済みで、これで映画「唐山大地震」がオスカーでも受賞するなどしたら、日本映画の凋落ぶりが白日の下にさらされるかもしれない…..。

中国映画の活躍が目立った今回の「アジア太平洋映画賞」だったが、寺島しのぶが直前になって招待されるなど、まだまだいろんな意味で“日本の力“が必要なことは明らかだ。シドニーの街角のDVDレンタル店には、日本アニメコーナーや黒澤、小津、北野などの映画タイトルを置く日本映画コーナーが結構目立つところに置かれているところも少なくない。

日本映画復活のカギは、案外「アジア太平洋地域」での市場開拓にあるのかもしれない…。



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