ハラベエつれづれ草 ? 1 | |
[ハラベエの徒然草] | |
2009年11月6日 11時59分の記事 | |
〜新連載〜 ハラベエつれづれ草 ? 1 09・11・6 つれづれなるままに、ワープロにむかって、心に浮かびくるよしなしごとを、そこはかとなく書き綴り、それにまつわる写真があれば数葉添えることにしました。 つれづれなるままに、ご覧いただければしあわせです。
ハラベエつれづれ草 ? 1 09・11・6 【ミヤコ蝶々さん】 『ハラベエさんの☆犬星・猫星☆』の第二章最終行から登場、第三・四章と引き続き、話題の中心になっていただいてます。 『ハラベエさんの☆犬星・猫星☆』の内容は荒唐無稽な展開になっていきますが、採り上げているエピソードは、実録あるいはそれに近いものです。 蝶々さんとの四十年にわたる長いお付き合いの間には、さまざまな思い出が積み重なり、ご紹介するには相当な紙数を要します。 とはいえ、すべてお読みになる方々の興趣にお応えできるかどうかは別、得意げにご披露しても、独りよがりに過ぎないかもしれません。 せめて、蝶々さんのファンだった方の、往時を偲ぶよすがにでもなればいいのではないかと思います。 ある年の初冬、岐阜県の根尾村を訪れました。 翌年、京都の南座で上演予定の、ミヤコ蝶々特別公演『薄墨桜』の宣伝と、脚本作成のための取材を兼ねて、根尾谷にある同名の桜、ソメイヨシノの老樹を見に行ったのです。 旅に同行する機会は数多くありましたが、すべては仕事がらみ、皆無だった物見遊山的な旅を初めて体験することになったのです。 表向きは取材という触れ込みになっていましたが、マスコミの同行取材、製作・劇場関係者、マネージャー、お弟子さん、ファミリーと称する役者さんからなる、二十名ほどの団体さんの期待は、その夜の宿泊地下呂温泉での宴会だったようです。 極々月並みな、慰安旅行風の展開を一番喜んでいたのは蝶々さんでした。 伝説の長寿番組『夫婦善哉』の収録で全国を廻り、年に一回は芝居の地方巡業、メインの大劇場公演で、自宅から通うのは大阪の道頓堀中座のみ、京都南座と名古屋名鉄ホールはホテル住まい。 一年を通じて旅が中心の生活でしたから、もう飽きているのではないかと思うのですが……仕事を離れての旅の楽しみはまた格別なのでしょうか、ひとときひとときを満喫している様子でした。 幼い頃のドサ廻りには辛いことも多かったことでしょう。 その辺の感慨もひとしおだったのではないでしょうか。 いい年をした大人の修学旅行みたいな団体でした。 岐阜羽島で下車。 車に分乗して大垣市を経由、その北の山峡を分け入った根尾谷へ。 花びらが、やや灰色がかっているところから、薄墨桜と名づけられた桜の巨木は、花の季節ではなくても十分にその存在感を誇っていました。 いい刺激でした。 蝶々さんと、この桜を、お芝居の舞台装置にどう生かすか話し合いました。 仕事らしい仕事は、その折に要した10分ほど……その夜の宴会は予想以上の盛り上がりでした。 ※薄墨桜とハラベエ ここで、蝶々さん流のジョークを一つ。 地方公演に、過酷なスケジュールはつきものです。 公演が終わった夜半にバスで運ばれ、ホテルに着いたらパタンキュー、翌朝早く会場に運ばれ、夜は別の土地へ。 そんな毎日の繰り返しです。 「私ら、貨車に載せられて売られていく豚みたいなもんや……ブーブー言うてるけど、結局はあんたらの思い通りに運ばれていく豚……そうでっしゃろ、豚飼いさん」 看板スターが、自らを豚に喩えての皮肉たっぷりのジョークに、豚飼いならぬ、興行会社の若い社員はどぎまぎ。 ※ハラベエ↓ ミヤコ蝶々記念館 次回は、華やかな芸能界を陰で支える、黒い衣をまとった縁の下の力持ちの、人生の哀歓を綴りたいと思います。 (『ハラベエつれづれ草』は毎月6の日に配信の予定です) ランキング参加中です ポチッと押してもらえたらうれしいです♪ くる天 人気ブログランキング フルーツメール | |
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◆この記事へのコメント(投稿順) | |
1. ぽん太 2009年11月28日 9時15分 [返信する] はじめまして! 日本の高度成長時代のお話ですね。 はらべいさんも若い! 当時どんな歌が早っていましたか?
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