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正常性バイアス?
[日本の政治]
2020年5月17日 23時46分の記事

昨日のブログでは、
昨日の本ブログ「正常性バイアス?」(2020年5月16日)の続きです。

(※ 本記事は掲載から1週間が経つと有料記事になります)

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結局、誰が司令塔なのか?
安倍政権・日本政府は、新型コロナウイルス問題が発生した緊急時においても、平時の思考をダラダラと続け、初動は遅れ、新型コロナウイルス対策は後手後手、結局は防疫に失敗して緊急事態宣言発令となったわけです。このことは、マスク2枚すらいつになっても届かないことや、届いたとしても異物が混入していたり、カビが生えていたりする不潔なもので話にならないレベルであることを観ても本当によくわかります。行政として使い物になるレベルではもはやありません。
また、このようなことはPCR検査について検査難民という言葉が生まれたり、その後いつになっても国民が一般的に検査を受けられるようにならない(まだ現在進行形と考えます)などのことにも如実に表れているわけです。それでいて黒川・検察庁法の問題、9月新学期問題、憲法問題などまったく不要不急のことがこの緊急事態に次々にごり押しされる。それも新型コロナウイルス対策や経済・福祉において国民への十分なケアがされておらず、批判が巻き起こっているにもかかわらずにです。
まさにまったくの無能、無策。そして勘違い。あまりにもおかしく、国民にとって有害となっている政治。すでに抜本的に政権を変える必要性は明らかで、このことを早急に行わなければなりません。
と同時になぜこのようなことが起きるのか、その具体的な研究と分析、そして追求は現状と今後の日本にとっては間違いなく必要な作業となります。それは再発防止のためですが、同時にこの作業が安倍政権を変えることにも繋がるからです。変えるとはもちろん交代のことです。
しかし、それにしても、官邸において誰が司令塔となっていることが原因でかくも無残に政治が崩壊しているのか? それとも、正しい設問は、司令塔が不在だからこそ、政治が崩壊しているのか? はたまた誰かの強い意志で、意識的にこのような目茶苦茶な政権運営がなされ、政治が崩壊しているのか? 明らかな答えは2番目の司令塔が不在です。これは間違いありません。なぜなら、ここまで政治が目茶苦茶だと、『有能な司令塔』はいないのは明らかだからです。有能な司令塔がいなければ、それは司令塔がいないと同じです。ということなら、無能な司令塔のせいで政治が目茶苦茶になっているとも言えるのです。
とにかく、原因は何か? そして、誰が問題なのか? このことを考え、政権の中枢での内実の本質を考えることは非常に大切だと考えます。なぜなら、この本質を国民から見えないようにすることが、安倍政権の政権維持のための中心的な世論対策になっていると考えられるからです。その結果、目茶苦茶な政治を一刻も早く終わらせないといけないのに、まさに元凶である安倍政権がいつまでも居続けるという日本にとって極めて有害で不幸な状態が続くのです。したがって、とにかくよく観る必要があるのです。洞察を重ねることこそ、次への第一歩なのです。観たくなくとも観ることが、次への一歩なのです。

無能な政権がつくり出す国民の不幸
新型コロナウイルス問題が発生してからというもの、安倍政権・日本政府は、緊急事態という意識が極めて乏しく、したがって、国民の命を守る防疫対策や経済・福祉対策の中味は中途半端、またその動きも極めて遅いわけです。現状、安倍政権・日本政府の実行力はあまりにも乏しく、韓国などと比べても行政能力が恥ずかしいくらいにみすぼらしく、劣っています。もちろん、これは憲法のためではありません。単に無能なだけです。
しかし、であるのに、むしろ安倍政権・日本政府には緊急事態を利用する思考すら見えてきます。まさにこのことが、緊急時において緊急時の認識が持てない正常性バイアスと言えるものなのですが、その具体例が、火事場泥棒と呼ばれた黒川問題であり、まったく意味の無い9月新学期開始問題であり、そして憲法問題などであるわけです。
まさに、安倍政権・日本政府が防疫に失敗して緊急事態宣言発令となっているのに、国民の命を危険にさらして、そのことを利用して色々なことを進めてようとしていると見えます。新型コロナウイルス問題で国民は命の不安、生存の恐怖を感じているのに、防疫ができない政府、そして不要不急の別のことをやり始める政府を観れば、国民はさらに不安を募らせ、様々な反応を見せるのです。過剰な不安や恐怖心が過剰な行動を生むわけで、その一旦が買い占め騒動や恐怖心が動機の自粛警察と考えます。
そして、不安や恐怖心を過剰な行動になるまでに極大化させているのが、安倍政権・日本政府の無能、無策、勘違い、上述のような正常性バイアス、そしてまったく関係のない施策を進めることにあるのです。それはそうです。新型コロナウイルス問題で国民は命の危険性を感じているのに、その対策をしてくれるはずの安倍政権・日本政府が、まったくデタラメなことばかりをし続ければ、不安や恐怖心は極大化します。当たり前です。
国民の大多数は、このような緊急時には、政府がすべてに優先して新型コロナウイルス問題に対する的確な対処と全力でことにあたる姿勢、そして解決を求めているのです。そうやってはじめて国民の間に光明・安心感が生まれるわけで、過剰な行動も抑制できるのです。そう言う意味で、安倍政権・日本政府の日本国民はまさに絶望的であるわけで、政権への支持率が下がるのもまったく当たり前のことなのです。
今回の新型コロナウイルス問題で防疫に成功している韓国ではトイレットペーパーなどの買い占め騒動は生じていません。非常に理想的な状況を文在寅政権はつくり出しています。一方、安倍政権は、まったく無能さと愚かさを見せつけています。このことは、今後の日本再建のためにここまで日本人が愚かになるという良い反面教師になるので、絶対に忘れるべきではありません。
このような日本の状態にあっての恐怖心が大半の自粛警察の動機と考えますが、それを快楽追求の正義中毒というおかしな分析をする脳科学者まで現われる始末です。ほんとうに力が抜けます。疫病がはやって命の危機を感じている中での行動が、どうして快楽の追求になるのか? 私にはわかりません。そのような状態においては、他人の行動をとやかく言っても結局は気分は晴れないのです。それは、命の危機を感じる状況が変わらないからで、そういう状況に追い打ちをかけて安倍政権・日本政府の無能さが後手後手の対応を生み、状況が改善されないのですから、それでは国民の不安と緊張感はさらに高まっていきます。そして、さらにその無能・無策の安倍政権・日本政府が新型コロナウイルス問題とまったく関係の無い不要不急のことを始めるのですから、不安と緊張感が極限まで高まっていきます。
そのような状態で、感染拡大に対して注意を払っていない人を見れば、それは普通、頭にきます。そして、当然、安倍政権・日本政府に対する敵意も増幅していくのです。なぜなら、安倍政権・日本政府は感染拡大に手腕を発揮していない、むしろ感染を拡大させていると国民の立場から見えますし、その上、体調が悪くともPCR検査をさせないようにしているわけですから、まさに国民の敵になるのです。
さらに、その姿が、韓国の文在寅政権と比較するとさらにはっきりとするわけです。ですから、当然、自粛警察をつくり出している心理の矛先は、しっかりとやっていない安倍政権・日本政府に向くのは必然の道理なのです。自粛警察といわれる行為には至らなくとも、同じような心理構造を持っている人々は、この日本の状態では極めて多いと考えますが、その心理構造を作っている主要因は実は安倍政権・日本政府なのです。このことはものすごくあとあと政権や自民党などに破壊的な影響を及ぼしいくと考えます。東日本大震災の時の民主党政権と同じです。自民党は国民を舐めない方が良い。
しかし、それを国民の快楽追求の正義中毒と分析するのですから、日本の思考のレベルも落ちたものです。この分析、あとあと極めて大きな問題を引き起こすと考えます。不安を抱える国民を悪者にする単なる政権擁護です。そして、この分析が、次の感染拡大を必ず招く確実な一因になると考えます。なぜなら、このように不安を抱える国民を悪者にすることによって、市中での不用意で不注意な行為に対する抑止効果がなくなるからです。その結果、当然、感染に繋がる行為を増やす結果となるからです。結構、この責任、重いと考えます。

「正常性バイアス?」(2020年5月18日)へ続く。

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片桐 勇治(かたぎり ゆうじ)プロフィール
1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、以来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
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