制裁の理由 | |
[日本の政治] | |
2019年7月8日 22時47分の記事 | |
先程、テレビ朝日の『報道ステーション』で、韓国への輸出規制の問題を報じていました。
この報道を観てポイントは以下のようなものと考えました。 ・ 日本政府は輸出規制の理由を明らかにしていない。韓国はその開示を求めている ・ その理由は北朝鮮に関わる問題(安全保障)と言われているが定かではない。規制品の一つのフッ化水素は猛毒と番組で言われていた ・ この輸出規制について、安倍首相は優遇措置を外しただけで、普通にしただけといっている ・ 評論家の武藤氏は(韓国側の)情報源がばれるので、輸出規制の理由は開示できないと述べていた 実際のところ、日本政府の対応はおかしいと考えます。 別に韓国が猛毒物質を作れないということはないでしょう。わざわざ日本から輸入したものを北朝鮮に流す必要性がどれだけあるのかというのが実相ではないかと考えます。そして、そのような生産能力については北朝鮮も同じでしょう。もちろん、日本にもその生産能力があるわけです。 規制の理由として安全保障面という文字はみますが、もしそうなら優遇措置をはずというのは、むしろかなりあまい措置と言えるのではないでしょうか? 韓国にも様々な猛毒物質を生産する能力はあるので、あまりこの安全保障の理由の可能性を感じませんが、安全保障上の問題ならもっと厳しい措置、禁輸などが当然あってしかるべきであるのは言うまでもありません。ただ、その場合は理由と根拠を開示しなければ、単なる難癖になりますので(実際、今でもそう)、国家間の関係を日本側が拒否しているということになります。それは単に日本にとって不利益なだけでしょう。 いずれにせよ、今回の優遇措置を外すということと、言われている理由は適合していないということです。だから、その理由を日本政府は開示する必要が、やはり日本国民に対してもあると考えます。 現状の政府の対応を考えれば、規制をかけるのとその理由を開示しないということは、単に韓国を揺さぶるための日本側のブラフと考えるのが妥当と考えます。 また武藤氏は元外交官であるとのことでしたが、情報源がバレるのと日韓関係が悪化するということの優先順位が、元外交官にしてはできていないと考えます。おそらく政権を後押しする方便、つまり優遇措置撤廃の理由を開示しないことを正当化させることが目的と考えます。それは上述のこの優遇措置撤廃の理由が様々なところから色々な憶測として言われているのと同じ理由とも考えます。つまり、そういう様々な意見が対韓措置の肉付けをしているのが現状と考えますが、それらを取り除くと日本政府の対韓措置は、単なる難癖に近いものになっているわけです。 情報源がバレルよりも日韓関係が悪化するほうが明らかに国益には反します。つまり武藤氏の本音は日韓関係が悪化しても良いということでしかないというものと考えます。それは、武藤氏ご本人が韓国との関係を軽視しているということに過ぎないからと考えますし、同時に対韓関係についてかなり偏りがあるためではないかと考えます。果たして報道番組において、武藤氏ご本人のご意見に専門家の知見として出すべき冷静さや質、公益性がるのかと考えます。 | |
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