全国の15年度公共工事発注、第3四半期(4〜12月期)累計は前年同期比4.9%減の約11兆2,780億円 | |
[全国の景気動向] | |
2016年1月22日 9時0分の記事 | |
15年度第3四半期(4〜12月期)累計の公共工事の発注動向は、金額ベースで前年同期に比べ4.9%減の11兆2,780億65百万円となりました。 東北エリアは、金額ベースで前年同期に比べ8%台前半で減少しているものの、発注規模は相変わらず大きく、東日本大震災の被害が甚大だった宮城や福島は、北陸4県の総計よりも大きく、中国5県に迫る程度の高水準な発注金額を維持したままです。 また、東京オリンピック関連の建設需要がおう盛な東京に加えた周辺のエリアとなる神奈川も増加基調にあります。なかでも神奈川では横浜環状道路の発注が佳境に入り、第3四半期を終わった段階で2ケタ増で推移しています。 半面、関東以外のエリアは軒並みマイナス基調となっています。北海道や北陸、九州の各エリアは二ケタ減となっています。なかでも富山の30.0%減、和歌山の26.9%減、宮崎の26.7%減、山形の24.9%減。「地域経済への影響が懸念される事態にならなければいいが」という声も業界の中から聞こえてきます。 全体的に上げ潮ムードの関東エリアでも、千葉が減少に転じ、埼玉以北の北関東の各県は軒並みマイナス基調になりました。公共投資が南関東に集中している実態が鮮明になってきました。
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